株って何?1から学ぶ基礎
今回から、株式投資に関して少しずつ学んでいくわけですが、株とは一体何なのでしょうか。ここではそれについて学んで行きましょう。
企業が株式を発行する理由
会社を作った時に一番困ることはなんだと思いますか。私はベンチャー企業でアルバイトしてますので、よくわかっているのですが、それは1にも2にも資金繰りです。
すばらしいビジネスプランを持っていて、それを実現するための方策もあるが、金がないため動けない。そのような場面をよく目にしました。
それなら銀行から借りれば良いじゃないか。みなさんの中にはそのようにお思いになる方もいるかもしれません。しかし、銀行とりわけメガバンクにおいては、確実に返してくれるという見込みがある会社でないと、金を貸してくれません。
そこでベンチャー企業が目指すのが、株式上場です。上場すれば、たくさんの株主からお金を集められます。また上場により、信用も高まっていますから、銀行から借り入れも行いやすくなります。これが、企業が上場して株式を発行する最大の理由です。
株主になるとはどういうことか
先程のような経緯で発行された株を我々が購入した場合、どうなるのでしょうか。株式とは、簡単に言うと会社のオーナー権のことです。ある会社の発行株式総数が1000株だとしましょう。あなたが100株持っていれば、あなたはその会社の10%分所有していることになります。1000株持っていれば、その会社の権利を全て所有することとなります。
つまり理論的には、20兆1718億5000万円あれば、あのトヨタ自動車を自分の支配下に置くことが出来るのです。とても夢のある話ですね。
株主に与えられる権利
株主に与えられる権利には、大きく分けて自益権と共益権があります。
自益権とは配当を受け取る権利など、株主個人の利益になる権利のこと。共益権は議決権など、株主全体の利害に影響する権利のことです。
議決権とは株主総会における議決権。会社では年に1回、株主総会という一応、会社の最高意思決定をくだす会が開かれます。議案は会社から出されるものや、株主側から出されるものもあります。議決権の大半は会社側の人間で固められていることが多いので、ここで会社の方針を変えるような決定が下されることはほぼないです。しかし、結構その賛否の割合が、会社のたいするプレッシャーとなります。選挙のように意味がないと思って投票しないのではなく、せっかくの議決権ですから行使するべきだと思います。
まとめ
会社は資金が欲しくて株を発行する
株を持てばオーナーになれる
株を持てばいろいろな権利を得られる